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Webギャラリー詳細

項目 内容
展示名 平山煙火カタログの世界 ~日本人初の米国特許を取得した横浜の花火師・平山甚太
内容 平山煙火製造所は、平山甚太と岩田茂穂が明治10(1877)年に横浜に設立した花火会社です。平山煙火製造所が、花火を輸出するために発行していたカタログをご紹介します。
コメント はじめに

平山煙火製造所の設立者である平山甚太は、天保11(1840)年1月13日に豊橋で生まれました。
三河吉田藩の勘定方を勤めていましたが、早くから横浜に出て各種の商売を手がけ、岩田茂穂(獅子文六の実父)と共同で平山煙火製造所を設立します。明治10(1877)年11月3日の天長節には、横浜公園内で花火大会を催し、これが評判となって、国内外から注文が殺到するようになりました。明治16(1883)年には、“Daylight Fire-works(昼花火)”で、日本人で初めて米国特許を取得しています。

平山煙火製造所では、花火を輸出するために絵入のカタログを製作し、海外の花火会社等に送っていました。当館では、6種7冊の煙火カタログと昼花火の使用説明図1冊を所蔵しています。
色鮮やかな煙火カタログの世界をどうぞお楽しみください。

*この展示は、平成23(2011)年に実施した展示と講演会(講師:櫻井孝氏(特許庁))の内容を元に再編集したものです
 (令和6(2024)年2月作成)
主な参考文献 『横浜の花火師平山甚太「平山煙火型録」(タイポグラフィックス・ティー) 』日本タイポグラフィ協会/編 日本タイポグラフィ協会 2013.7
『明治の特許維新 外国特許第1号への挑戦!』櫻井孝/著 発明協会 2011.4
『横濱花火年表 わが国西洋花火の開祖 平山甚太生誕100年を追憶 私家版(未定稿)』伊東洋/編著 〔伊東洋〕 2006.11
『工業所有権制度百年史 上巻』特許庁/編 発明協会 1984.3
『横浜沿革誌』太田久好/著 白話社 1974.5
『横浜市史稿 風俗編』横浜市役所/編 名著出版 1973.10
「資料よもやま話 平山煙火製造所の絵入り花火カタログ」上田由美(「開港のひろば」129号 横浜市開港資料館 2015.4)
「資料よもやま話 平山煙火製造所と小野家資料」上田由美(「開港のひろば」124号 横浜市開港資料館 2014.4)
「特別資料コーナー 横浜を彩る花火」上田由美(「開港のひろば」113号 横浜市開港資料館 2011.7)
「資料あれこれ(その九十七)大日本横濱 平山夜煙火全圖」(「郷土よこはま」第132号 横浜市図書館 1998.12)