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資料詳細

詳細情報

項目 内容
書名等 日本山水論
著者名 小島 烏水
出版者 隆文館
出版年月 1905.8
時代区分 1900-1922:工業招致期
ページ数 357p
大きさ 22cm
書誌番号 1190576124
資料種別 1:図書
所蔵先 中央図書館
目次 日本山水論
第1章 山水の意義 1-9
山水の語
支那と日本の海岸線
泰山
山水画
蜀の桟道
支那博物学の発達
英国と日本の比較
日本の地勢
気候及び潮流
日本は全亜細亜の縮図
山と水との関係
第2章 日本山岳美論 10-39
日本の平地
山は釈かざる謎
榛の木
沖積及洪積の新期層
山の使命
山中哲学
(1)山の絵画的容貌
線画と山
能品の文天品の文
山色の変幻光沢の純粋
海の壮観
波山と波谷
(2)山の詩的生殖
山中の万有
動物
裾野の牧畜
山岳に多き樹木
自由の森林
(3)山科学的結合
気象
谷風山風
伐木と空気の流通
河口湖の排水
河領と山領
(4)山の歴史的秘庫
自詮名称の山
陸中の島●
伊豆半島の一部及ひ甲府
八丈島と琉球
五箇村
越中の五箇村
俗謡
(5)山の時間並空間的統計
半熱帯地より寒帯区域
雪山
台湾と占守島
動植物分布の状態
天然を縮写したる始末史
一日の四季
宇宙を具体的に短縮したる統計
(6)山と人文の交渉
山中人士の気象?幹
家屋
衣服
宗教と山
天、山、人の三階級
山と仏教の関係
神道と仏教
支那希臘及羅馬の美術
建築●
飛騨内匠
番匠
山地に桑の寄付
鳥居峠
経済的分水線
分類的小表
第3章 登山論 40-78
山有何好看
飛鳥山
武蔵野的丘陵
赤城男体高原山
赤羽根台
三枚続きの自然画
榛名妙義秩父群山
空間的及び時間的●括の量
(1)山の引力
2極の連鎖
高きものの性質
海の暗紫色濃藍色
竜宮
雲の峰
霧の海
飛騨千光寺
最も天に近し
竹取物語
神通川の浄水
阿蘇山
紫●顔を納る
色にあらずして●
(2)登山は青年壮年の時代に限らる
青年の運動遊戯
春秋の●国
スペンサアと米国人
自然の王を山となす
(3)登山は体力を養ふ
筋骨鍛錬に●強
坂東武士
登山難
(4)登山は志を大にす
須磨明石
一切人天の王
高青邱
山は人間を大にす
(5)登山は冒険の気象を養ふ
アルプス山
パルフホル氏
フランシス、ヅーグラス卿
雪山のマウント、エヴエレスト
人間の到達し得べき最終点
高山の気圧
本邦人の探険紀行
関谷清景氏
好奇心
山を対境として冒険の気象砥独
(6)登山は耐忍力を養ふ
意志の強固
アルプス山脈中の最高点モン,ブラン
富士帯と中央大山系
一等三角測量標
山道と世路
(7)登山は人の思慮を周密にす
登山問題
官林巡ぐり
高山跋渉の実習科的講話
呪文以上の知識
(8)登山は自然と親しむ
自然に親しむの途
山頂の「大」字臥
楽●して帝王以上
ラスキンの山銘
熱情の花
山●にして染められるべき色
自然は一大彫刻家
慰籍を与ふ
(9)登山は同心協力を教ふ
(10)登山は学術研究に資す
凡百の自然現象
高層気象
気温の変化
高山植物の発生分布
二羽の蝶
多方面多趣味の問題
(11)登山は自我を脱す
山教の大乗
山と同化す
長烟一空大山万丈
バイロンの悲歌
大慮可包括
人霊の清唳
(12)登山と長寿の関係
133度登山碑
大先達
剛力及び中語
仙人
山男
自然の競争
神代杉
テニズンの詩
不尽の根
飛騨人の年齢表
飛騨上●村
胃弱と●病の牙営なる都市
(13)登山は天然人事の本末的関係を知る
天火を以て大地を鋳る
鎭国第一山
千山の系統的主脳
天然人事統一碑
理想的巨人
感謝
(14)登山と文章
天開書●即江山
巨人の歴史
大自然児
アルプス協会
登山記事
先駆の名
富士講
独逸文部大臣の登山
野中至氏の富士山頂観測台
山に就きての注視
アルプス山中の鉄道
富士の角行行者
御岳の覚明行者
ラスキンの山の讃美歌
第4章 日本山系概論 79-167
日本の二大山系
樺太山系
本土の地体骨子
蝦夷山脈
北上山脈
阿武隈山脈
崑崙山系
褶曲山脈の標本
北来の火山
千島火山脈
那須火山脈
鳥海火山脈
南来の火山
阿蘇火山脈
白山火山脈
霧島火山脈
不二帯
赤石山脈
木曽山脈
飛騨山脈
(其1)千島及北海道の山岳
日本のアイスランド
ラウス岳
チヤチヤノポリ
モヨロ山
チルプ山
シヤシヨウシ山
ヘチラムブ山
レブンシリ山
シトカブ山
アトサ山
ベレタラベツ山
シヤコタン山
ノトロ山
摺鉢山
マウント、フス
アシリマツキ
松村山
ヌタプカウシベ山
雄阿寒雌阿寒
硫黄山
マシウ山
ラウシ山
チプタテシケ
ポロシリ山
恵山
駒ケ岳
マクカリヌプリ
イワウノポリ
ウス岳
樽前山
恵庭山
北海道登山の注意
原人時代
アイヌ語のヌプリ
本邦殊に北海道の深山幽谷を跋渉したる奇僧円空
(其2)東北及関東の山岳
早池峰
五葉山
矢大臣山
赤井岳
八溝山
筑波山
八甲田山
十和田湖
岩手山
駒ケ岳
蔵王岳
吾妻山
磐梯山
那須火山
高原火山
日光火山
赤城山
榛名山
岩木山
鳥海山
月山
羽黒山
湯殿山
最上川断層線
高尾山
三国獄
大菩薩嶺
甲武信岳
金峰山
(其3)中央大山系
駿河の国名
甲斐の国名
飛騨の国名
信濃の国名
デエナ氏の説
雲級図
日本の高山深渓
武蔵野
海とは何なりや
不二山の感化
高山と深山
1万尺以上の名山
日本のシエラ、ネバタ
日本山岳統師の天授を帯べる不二山
丹沢山脈
御阪天守両山脈
天城山
箱根群山
八ヶ岳
立科山
浅間山
赤石山
木曽駒ケ岳
御岳
乗鞍岳
鎗ヶ岳
穂高山
針木峠
白馬ヶ岳
大蓮華山
立山
戸隠山
妙高山
黒姫山
飯綱山
白山
雪線と氷河
中枢山脈の産物
甲斐山岳論
風流文人伝
(其4)近畿中国の山岳
伊吹山
鈴鹿山脈
笠置山脈
葛城山脈
山城
近畿の火山
三上山
愛宕山
比良比叡
高野山
四條派山水画
情の山
三瓶山
大山
(其5)四国九州の山岳
四国の二山系
屋久島の八重岳
市房山
開聞岳
桜島
霧島山
温泉岳
阿蘇山
彦山
鶴見岳
由布岳
(其6)日本の名山
日本の士人と山岳
山岳崇拝
代表的名山
太古の如き奇怪貌の深山幽谷
日本真個の危峰荒谷
針木峠と白山裏山越え
第5章 登山準備論 168-202
準備如何
抄録
画家の描ける山
探険記の価値
旅行術
(1)登山の時季
夏秋の比較
10月中の登山
12月より4月に至る間の山
朝夕
(2)服装
和服
洋服
襯衣
毛布
夜具
帽子
管笠
足袋

草鞋
長靴手套
防水布製の雨衣
(3)携帯品
手帳
鉛筆
地図
洋傘
手拭
石鹸
短銃
短刀
細引
油紙
天幕


ズツク製の大嚢
修学旅行者に必要品
(4)天幕
(5)山中の仮家
木皮
草葉
砂土

竹藪
(6)飲料水
氷雪
雨水
森林
苔蘇
落葉
渓河の水

(7)食料
缶詰
ブランデエー

果物

(8)天候の注意


(9)山頂の注意
呼吸
脉摶
衂血
山頂天然の諸現象
(10)登山雑記
原野
懸崕絶壁
流水
温泉
松火


集塊熔岩の山岳
山頂の見取図
傾斜測量
岩石採集
植物採集
登山者の徳義
第6章 山と紫色 203-212
紫の筑波山
西に不二の根北には筑波
江戸人士と筑波
少年平原
筑波紫
姉妹の二原色
いかなる山を以て最も紫色多きとなすか
山陽の書翰
藤村子の木曽渓日記
花崗岩と紫色の干係
木曽駒ケ岳の天色
ラスキンの言
花崗岩山の紫色を皇する理由
紫の活くるなり
第7章 裾野及湖沼 213-226
山岳の「高」「大」及び「広」
裾野の成分
本邦中部の裾野
本邦東北の裾野
裾野に色衣せる草
八ヶ岳裾野の画的光景
本邦湖沼の美
霞ヶ浦●●沼手賀沼
琵琶湖
宍道湖
八郎潟三方湖河北潟
池田池
三州篠島
猪苗代湖
十和田湖
摩周湖
洞爺湖
本邦火山湖の成因
千蛇ヶ池
大池
湖心記
第8章 日本の高山深谷を跋渉したる外国人及び其紀行 227-251
『日本のアルプス』
ウオルタア、ウエストン
ウオルタア、ウエストン夫人
山岳対宗教の小話
題名覆紙及び写真の解説
中央大山系第1回登山旅行
第2回登山旅行
第3回登山旅行
第4回登山旅行
野呂川紀行
探険の二字
六星霜の登山
日本アルプスと欧羅巴アルプスの類似
春季と冬季の富士登山
日本アルプスの叙景文字
地名由来の解釈
日本山岳の恩人
第9章森林美論 252-257
海国と浦島太郎
三保松原の神話
希臘古代の森林に対する神話
詩人ホーマアの言
三十三間堂棟木由来
神木
神殿は大なる森林の中に在り
森林に対する宗教及び美
日本人と樹木
森林保護
呉の地名
処女の森
日本森林の分布
第10章 日本山岳の生物 258-278
日本の地形地勢と生物
東京平原の昆虫
垂直的分布
両日本の地辷線
檜と樫
天の川の句
エゾシロ蝶
岐阜蝶
ミヤマチツ子ン
キアゲハ
岩魚
山?

鯢魚
山椒魚
黒魚
深山黒魚
雷鳥
雷鳥の歌
仏法僧鳥
ヤマザクラ
芳野サクラ
紅葉
鳴虫
深紅色緋朱色樺色淡黄色のモミジ
碓氷の紅葉
高山植物
御花畑
従北海道至本州中央植物分布
千島及北海道の植物
同類分布図
彩色分布図
高山花の鮮美
高山光力の純粋
高山植物の自営
氷田紀の植物
浄麗の氷肌仙媛
高山植物栽培
アルプス地方の高山植物保護
白山と伊吹山
日光白馬岳戸隠山及び八ヶ岳の植物
針葉樹の美
岩木山の偃松
針木峠
松川
第11章 渓谷の美 279-296
山と渓谷の干係
外延的と内包的
ヴアルレイの字義
鎌倉地方の「ヤツ」
河谷
水美中の王
本邦の縦谷
北行南向頭々枕籍の諸渓谷
風流渓多情谷
上流の特相
Z字形とS字形
上流中流の区別法
上流の美観は石に在り
水の百相
飛騨大白川渓谷の記
水の曲折変化する本然相
森林は上流の慈母
御岳川大井川常願寺川
地球外部の彫刻
中流の特相
聚合力の大
官●如髪沿長河
富士川と木曽川の中流
絶壁の浸蝕
引渡橋
籠の渡し
諸渓流の合一
下流
嵯峨峡及び淀川
無山国無川国
第12章 渓谷の四季 297-310
渓谷の村落
アルプス山中の最高村落
信濃梓川渓谷
山谷の霧
無韻の詩『山上の家』
第13章 本曽の渓谷 311-325
橘南渓の山岳論
本曽渓概説
信濃と美濃の国境
信州交通街道の標高
高山の形態及び色彩
信濃に干係したる謡曲
木曽川の話
湧泉類
信州より祖発する川
木曽川の延長及び風景
木曽の古道
今の木曽道
「かけはし」
信飛両山水国の比較論
木曽路名所図絵
木曽渓流の水色
第14章 雑記 326-357
(1)不二山
(2)愛鷹山
(3)不二の叙景
(4)美濃恵那山
(5)農男
(6)俗謡
(7)北日本の代表的植物
(8)芭蕉と東北
(9)ホキといふ地名
(10)暮春雑筆
(11)春の花秋の花
(12)四季の花木
(13)余の好める色彩
(14)落葉の趣味
図版目次
彩色石版
第1版 風景画 三宅克己筆
第2版 山岳地にて獲たる蝴蝶
第3版 高山植物
コロタイプ版
第4版 不二山
第5版 甲斐白峰
写真版
第6版 相模箱根山早川渓流
第7版 上州白根山噴火孔
第8版 戸隠裏山の最高点高妻山
第9版 松川渓谷を隔て越後大蓮華山及信濃白馬岳の列嶂を望む
第10版 信州白馬岳腹の大雪田
第11版 日本アルプス著者の手翰
木版
第1図 信州伊那より赤石山系を望む
第2図 常念ヶ岳より日本中央大山系の連綿縦走せるを望む
第3図 越中上滝付近より立山連山の重畳起伏せるを望む
第4図 飯綱山頂より黒姫山を隔てゝ妙高山を望む
第5図 八ヶ岳東方裾野より八ヶ岳群山を望む
第6図 戸隠山五地蔵より西に白馬連山を望む
第7図 戸隠五地蔵より八ヶ岳を隔てゝ富士を望む