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項目 内容
書名等 商売人
著者名 富田 源太郎
出版者 成文堂
出版年月 1888.11
時代区分 1868-1888:文明開化期
ページ数 140p
大きさ 19cm
資料種別 1:図書
所蔵先 中央図書館
目次 商売人
    序
  第1章 日本の富を如何せん
    日本は世界の遊苑として終るべきにあらず
    日本の富は日本人民の希望を満さず
    日本の後来は拝金拝銭の時世なり
  第2章 日本前途の商売人
    日本後来の致富策は世界の市場と市場との仲次業をなすに在り
    日本は商国の天利を有す
    大日本国の甚だ小なるを如何せん
    世界の江州商人たることは目下の商人に望むべからず
    商人社会に改良を来すの事情
    商人は学者を招き、学者は商界に行く
    新らしき江州商人
  第3章 商人の学問
    書生の商に帰するの道行
    普通教育
    手書を善くすべし
    手書を読むことに熟すべし
    算術の能
    簿記学
    外国語の能
    商用書式、商用熟語、商用書簡の習読
    速記法
    商業地理、及商業史の知識
    経済学
    商法律
  第4章 壮年士人に寄語せんとする所のものあり
    商人の徳行
    徳行上の責任
    私を制するの習慣を養ふべし
    費エをして儲ケに超へしむべからず
    借リ
    現金主義
    掛買の不利
    借金
    外見を飾るの不利
    服粧論
    身を潔くせよ、身を飾るべからず
    燕雀才子を以て甘んずべからず
    成功と美人
  第5章 学者の帰商及其実行
    学者の帰商に伴ふ流弊
    商となるの望を抱き商界に帰身せば
    学者の気風を去つて商人根情を持つべし
    学者の楽と商人の楽
    心から商人とならざれば一片の月給取りを免かれず
  第6章 泰西商売人が富を致し、富を積むの道
    金満家の致富策に奇もなく妙もなし
    リカードの致富策
    ロスチヤイルドの言行
    店売商人のナポレヲン
    巨富は才の働らきに成らずして寧ろ志の功に成る
    英国新聞記者の言
    致富の事は天然の技能にあらず
    不才子の却つて富を成す所以は何ぞや
    節倹の楽
    節倹なる2人の法学士
    節倹家の楽は金を積むの楽なり
    破産の統計
    金を浪費すれば鰐魚に呑まる
    ブラツセイの致富策
    生費の区域を小にし商売の区域を大にす
    隠居仕事に農事を営む
    散ずべきに多金を散ず
    アヂソンの名言
    金持ちの史家
    金満家の心事甚はだ密なり
    仁恵と金儲ケとを同時になす
    世俗の未だ発見せず、空しく埋没しおる大利を発掘したる魯国の一長者
    アストルの立身
    ハーパー成業の活経歴
    紐育ヘラルドの創設者ベンネットの事業
    観世物師のバルナム
    バルナムの節約
    紐育の商王ステウアートの大安売
  第7章 読者に告別の辞
    銭の事は重んぜざるべからず
    銭の事を大切にするは、両様の道より、国の富昌を来すの力となる
    致富の術は、簡なり、平なり
    万事を其事を為すに充てたる時間に仕遂ぐべし
    大功を我に持来すものは何ぞや
    周密なる心事の日本人となれ
    バルナム成業の規則10ヶ条
      第1 事業の選択 付て書生帰商の事に関して
      第2 約束を破るべからず
      第3 万事に全力を注ぐべし
      第4 飲酒を戒しむ
      第5 架空の望を属すべからず
      第6 力を散ずべからず
      第7 適任の人を用ひよ
      第8 広告の事 米国新聞を其儘抄録 新聞広告の利益ある一例
      第9 奢侈を避くべし 一時速成の偽紳士を気取るべからず
      第10 他に依頼すべからず 独立の気象
    妻を娶れとの勧告
    何物をも失はず、何事をも忘れず
    敢て其如くなるを務めよ
    著述の次第
    「商売人」は平を語る者なり